月経前症候群・月経困難症・月経不順の治療
月経痛(生理痛)で鎮痛薬を必要とする人が全体の3分の1といわれています。
痛みだけでなく、月経前になると具合が悪くなる、イライラするなどの症状が出る人がいます。
また、月経時に腰痛・下痢・嘔吐など身体的、精神的不快な症状が出てくる人もいます。
なかなか周期が安定せず月経不順で悩んでいる方、鍼灸治療では症状のほか、
体全体の状態や体質、患者さんのおかれている状況など総合的に診て治療をします。
ホルモンの分泌の異常ということで、
ピルを服用している方もいらっしゃいます。
鎮痛薬は痛みを鎮めるものであって、
体を治してくれるものではありません。
まずは「今、自分のカラダがどうなっているのか」を知ってからの治療がよいでしょう。
原因を見つけ出して薬に頼らない生活をめざしましょう!
月経前症候群(PMS)
月経前症候群(PMS)は、
月経の1~2週間前からおこり、月経開始で消失する。
身体的・精神的症状を示す。
原因は完全には解明されていないがステロイドホルモン、セロトニン、レニンアンジオテンシン系、エストロゲン、プロゲステロン・・・などが関係している。
また脂分、塩分の多い食生活やアルコールの取り過ぎ、睡眠、血行不良が悪化の原因にもなります。
身体症状として
・頭痛、腰痛、下腹痛
・むくみ、脚が重い、体重増加、食欲増加
・乳房の張り
・にきび
・めまい
精神的症状として
・怒り、緊張、暴力をふるう
・不眠(悪夢を見る)、パニック、妄想
・憂鬱、無気力、疲れやすい
・涙もろい
様々な症状がでます。
月経困難症(生理痛)
月経困難症の症状としては、
生理痛のほか頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、乳房の痛みなど。
個人差が大きく色々な症状が重なってでている場合があります。
子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮の奇形などの婦人科疾患が原因の場合もあります。
また心理的や子宮筋収縮が因子になり、複数の原因が重なって強い痛みがでることもあります。
生理痛の特徴として妊娠や出産回数が多いほど生理痛は和らぎます。
したがって10代後半~20代前半は身体的症状(下腹部痛、腰痛、吐き気、乳房の張りなど)が主です。
産後は精神症状(イライラ、不安など)が強く現れやすいのです。
もし経産婦で月経困難症があるときは婦人科疾患を疑います。
月経不順
月経不順には過多、過少、頻発、稀発があり、いずれも子宮発育不全によるもので若年にはまま見られる現象です。
ただし明らかに不正出血であれば婦人科疾患がかくれている場合があります。
婦人科への診療をおススメします。
特に経産婦は注意が必要です。
極端に胃腸が悪い人や気遣いする人は無月経になりやすいです。
月経異常がある方は冷え症、腰痛、肩こり、更年期障害などがカラダに隠れていることもあります。
思い当たることはありませんか?
東洋医学では、こういった様々な症状は体全体の調和がくずれたために起こると考えられています。
月経困難症・生理痛・月経前症候群・月経不順の原因は冷え・血・寒・熱が関係しています。
冷えにより循環がうまくいかない、血に寒または熱が入っていると月経困難症、月経不順になるのです。
月経がだらだら続く、月経時軟便、唇が荒れやすいのは寒証、数日で月経が止まってしまう、または遅れるのは熱証、血の巡りが悪い(おけつ)場合はシミが多く皮膚の色が黒っぽい、便秘気味が特徴です。
鍼灸治療では症状のほか、体全体の状態や体質、患者さんのおかれている状況など総合的に診て治療をします。まずは根本解決。
自分のカラダを知り、原因を排除して生活習慣を見直すことでカラダの好循環が生まれます。
症状は個人差が大きいため一概には申し上げられませんが、体質改善は週に1度の治療を目安に続けていただき、改善されてきた場合は治療間隔を広げて継続的に受けられることをおすすめいたします。
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