子宮筋腫の鍼灸治療
子宮筋腫
子宮筋腫は、婦人科の腫瘍のなかで最も多い病気です。
30歳以上の女性の20~30%(好発年齢は40歳)です。
主に子宮筋層内の平滑筋から発生し、エストロゲンのはたらきによって発育する良性腫瘍です。
原因ははっきりとわかっていません。
小さいものは顕微鏡的な大きさから、大きいものは数十センチにまでおよびます。
複数個できることが多く、大きさやできた場所によって症状が違ってきます。
できた場所によって、子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)に分けられています。
筋腫の90%以上は子宮体部に発生し、残りは子宮頸部に発生します。
子宮筋腫の主な症状は
① 月経過多(出血量が増え、レバー状の血液の塊が出ることがあります。)
② 頻発月経(月経の周期が25日より短くなります。)
③ 月経痛
④ 不正出血(月経以外での出血)
⑤ 貧血(動悸、息切れ、疲れやすいなどの症状がみられます。)
⑥ 腰痛・便秘・頻尿・排尿困難・静脈瘤(骨盤内臓器の膀胱や直腸や神経や血管が圧迫されることにより、これらの症状がでます。)
⑦ 流産・早産・不妊
対処法には経過観察、薬物療法、手術療法の3つがあります。
子宮筋腫はすべて治療が必要になるわけではなく、治療の対象になるのは全症例の10%程度とされています。
症状が強い場合、悪性が否定できない場合、不妊の原因になっていると考えられる場合、分娩障害が予測される場合などが手術の対象になります。
実際には、年齢、症状の程度、妊娠の希望の有無など、さまざまな条件を考慮して治療の必要性や方法を決めます。
東洋医学では
「おけつ」が原因といわれています。
血が停滞して循環が悪くなった状態(おけつ)です。
「おけつ」とよばれる症状があると、気のめぐりが悪くなり、また水のめぐりも悪くなります。
便は硬いか便秘、小便の回数が多いか量が多い、暑がりで寒がりになる、数日で月経が止まってしまう、または遅れる、シミが多く皮膚の色が黒っぽい、歯茎や爪のふちが黒紫色をしている、便秘気味が特徴です。
女性は月経、出産があるため血の巡りに影響が出やすいのです。
その他おけつの原因としては月経不順、現代医薬の長期服用、食べ物、ダイエット、怒りの感情の我慢、外傷、手術、不規則な生活、運動不足、姿勢、貧血、低血圧、水分の滞り、衣服の締めつけなどがあります。
病気をこわがる前に病気にならないカラダ作りをしましょう。
元々欧米に多い子宮筋腫、食や生活スタイルが欧米化してきたことも原因として考えられています。
「自分の今のカラダの状態」を知り体質や生活を改善することで予防できます。
まずは根本解決。
自分のカラダを知り、原因を排除して生活習慣を見直すことでカラダの好循環が生まれます。
鍼灸治療は自律神経やホルモンのバランスを整え、血流が改善されます。
子宮にきれいな血液が十分に行き渡ります。
人は年齢に関係なくカラダを良い状態に治す力を持っています。
症状は個人差が大きいため一概には申し上げられませんが、体質改善は週に1度の治療を目安に続けていただき、改善されてきた場合は治療間隔を広げて継続的に受けられることをおすすめいたします。
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